
せっかく用意したベッドを、うちの子がガジガジ噛んでしまう、、、そんな飼い主さんは本当に多いんです。
「どうして噛むの?」「やめさせたほうがいいの?」と不安になりますよね。
実は犬がベッドを噛む行動には、ちゃんとした理由が隠れていることがほとんどなんですよ。
この記事では、犬がベッドを噛む主な理由をやさしく整理しながら、噛みグセと上手につきあうコツ、そして噛んでも安心して使える寝床選びのポイントまでまとめてお伝えします。
うちの子の気持ちに寄り添いながら、一緒に考えていきましょう。
記事の監修者
うちの子がベッドを噛むのを見ると、「壊されちゃう、、、」と焦ってしまいますよね。
でも正直、噛む行動そのものは犬にとってごく自然なもの。
頭ごなしに叱る前に、まずは 「なぜ噛むのか」 を知ることが大事です。
理由がわかると、対策もぐっとしやすくなりますよ。
生後4〜7ヶ月ごろは、乳歯から永久歯へ生え変わる時期。
この時期は歯茎がむずむずして、いろんなものを噛みたくなる子が多いんです。
ベッドのふちや角を噛むのも、その延長のことがよくあります。
歯の生え変わりによる噛みたい欲求は一時的なことも多いので、噛んでもいい代わりのものを用意しながら見守ってあげてくださいね。
お散歩や遊びが足りないと、余ったエネルギーの発散先としてベッドを噛むことがあります。
「かまってほしい」「ヒマだよ」というサインのことも。
本当に、犬なりに一生懸命なんですよね。
日中お留守番が長い子ほど、この傾向が出やすいと言われています。
噛むという行為には、気持ちを落ち着かせる効果があるとも言われています。
環境の変化や、飼い主さんと離れる不安(分離不安)から、ベッドを噛んで自分をなだめようとする子もいるんです。
この場合は「噛むのをやめさせる」よりも、まず安心できる環境を整えてあげることが近道になります。
野生の名残で、寝る前に寝床を掘ったり噛んだりして整える子もいます。
ベッドをガリガリしてから丸くなる、、、あの仕草がまさにそれ。
これは落ち着ける寝床を作っている最中なので、無理にやめさせなくても大丈夫なことが多いです。
ただし飲み込んでしまうと危険なので、素材がちぎれていないかはこまめにチェックしてあげましょう。
「理由はわかったけど、どうすれば?」というのが本音ですよね。
ここでは、うちの子を叱らずに噛みグセとつきあうためのヒントをまとめました。
余ったエネルギーが噛む行動につながっている場合、お散歩や遊びの時間を増やすだけで落ち着く子は多いです。
心も体も満たされると、ベッドで穏やかに休めるようになることも。
個人的にも、遊んだ後のわんちゃんのぐっすり寝顔は最高だと思います。
ベッドを噛まないでほしいなら、代わりに噛んでいいものがあると安心です。
丈夫な噛むおもちゃやデンタルガムなどを用意して、「これは噛んでいいんだよ」と伝えてあげてくださいね。
不安から噛んでいる場合は、包まれる安心感のある寝床に変えるだけで落ち着くことがあります。
そこでおすすめしたいのが、ふちが高くて体をやさしく支えてくれるカドラー型のベッド(=ふちのあるクッションで、あごや体を預けやすい形)です。
こちらは円形のカドラー型で、丸まって眠るのが好きな子にぴったり。
周囲をふんわり囲まれることで落ち着きやすく、不安から来る噛みグセ対策の第一歩としても選びやすい一枚です。

噛みグセがある子の寝床を選ぶときは、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
ここを意識するだけで、買い替え頻度もぐっと減りますよ。
噛んでよだれや汚れがついても、洗える素材なら清潔をキープしやすいです。
カバーが取り外せるタイプなら、お手入れの手間もぐっとラクになります。
裏起毛(=表面が起毛したあたたかい生地)でふんわり暖かく、カバーを外して洗える保温クッションベッド。
抜け毛や汚れが気になったときもさっと洗えて、清潔に使い続けやすいのが魅力なんです。
こちらもカバーが洗えるタイプで、見た目もかわいく仕上がっています。
リボンがアクセントのラウンドベッド(=丸い形の寝床)。
中央クッションが取り外せて洗えるので、噛みグセのある子でも清潔を保ちやすく、リビングにもなじむデザインです。
すぐにちぎれてしまう素材だと、誤飲のリスクも心配ですよね。
しっかりした生地や、へたりにくいクッションを選ぶと安心感が違います。

コーデュロイ素材(=太い畝のある丈夫な生地)で、肌触りがよく季節を問わず使える一枚。
高反発クッション(=沈み込みすぎず体をしっかり支える硬めのクッション)で、大型犬やシニア犬の足腰にもやさしい設計です。
不安が強い子には、隠れ家のように囲まれた寝床が向いていることも多いです。
外からの刺激が減ることで、気持ちが落ち着いて噛む回数が減る子もいるんですよ。
綿毛調素材のドーム型ハウス(=屋根付きで潜り込める形の寝床)。
ステンレス支柱で型崩れしにくく、底面は防水・防塵仕様。
狭くて暗い場所が好きな子や、警戒心が強めの子にもおすすめです。
最後に、わんちゃんのタイプ別におすすめの寝床をご紹介します。
うちの子はどれに近いかな?と思い浮かべながら読んでみてくださいね。
飼い主さんにベタベタしたい甘えん坊さんには、包まれる安心感のある長毛タイプがぴったりです。
もこもこの長毛素材(=毛足の長いふわふわ素材)を使ったドーナツ型ラウンドベッド。
中央がほどよく沈んで体にフィットし、丸くなって眠るのが好きな子を包み込んでくれます。
底面の滑り止めもうれしいポイントなんです。

上の写真のように、ソファに置ける長毛カドラータイプもあります。
ソファの上に置けば、抜け毛や汚れ対策にもなる贅沢な一枚。
上質感のある長毛素材で、リビングのインテリアにもすっとなじみます。
物音や来客が苦手な怖がりさんには、しっかり潜れるドーム型が心強い味方になります。

低めの入口で出入りしやすく、奥までしっかり潜り込めるドーム型ハウス。
屋根付きでほどよい暗さが生まれ、お迎えしたばかりの子や警戒心が強めの子もリラックスしやすい設計です。
ドームほど閉じすぎない、半ドームタイプもありますよ。
ほどよく囲まれた半密閉型で、閉塞感が苦手な子にもおすすめ。
出入りしやすいので、小型犬やシニア犬にも使いやすい寝床です。
噛んで汚れやすい子や、いつも清潔にしてあげたい飼い主さんには、洗えるマットタイプが便利です。
保温性のあるあたたかマットで、丸洗いOK。
底面の滑り止め加工で乗り降りのズレも軽減され、ケージやクレートに敷いたり、お気に入りの寝床に重ねたりと使い方も自由自在なんです。
ベッドを噛む行動そのものは自然なものですが、素材をちぎって飲み込んでしまうのは避けたいところ。
こまめに生地の状態をチェックして、ほつれや破れが目立ってきたら早めに交換してあげてくださいね。
また、噛む行動が急に増えた、食欲がない、様子がいつもと違う、、、そんなときは体調のサインのこともあります。
気になる場合は、自己判断せず獣医師に相談してみてください。
素材のアレルギーが心配なときも同じです。
素材表示を確認したうえで、不安があれば獣医師に相談すると安心ですよ。
犬がベッドを噛む理由は、歯の生え変わり、退屈、不安、巣作り本能など、実にさまざまなんです。
大切なのは、噛む行動を頭ごなしに叱るのではなく、理由に寄り添って環境を整えてあげること。
この3つを意識するだけで、うちの子も飼い主さんも、ぐっと穏やかに過ごせるようになるはずです。
噛みグセと上手につきあいながら、わんちゃんが安心して眠れる寝床を、ぜひ見つけてあげてくださいね。
本記事は、認定トリマー・愛玩動物飼養管理士・動物取扱責任者・キャットグルーマーの資格を持つ富崎章子が監修しています。三重県ドッグサロン「pawpad」店長として、トリマー歴20年・犬猫あわせて数千頭のトリミング・ケアの実績に基づき、清掃性・安全性・耐久性まで考慮したペット用品選定のアドバイスを行っています。
富崎 章子
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