
「うちの子、あっちで寝たりこっちで寝たり、寝る場所がなかなか定まらない、、、」そんなふうに感じている飼い主さん、実は少なくないんですよ。
床、ソファ、飼い主さんのベッド、玄関のひんやりした場所——日によって寝る場所がコロコロ変わると、「落ち着けていないのかな?」と心配になりますよね。
でも、それにはちゃんと理由があるんです。
この記事では、わんちゃんが寝る場所を選ぶ理由をやさしくひもときながら、うちの子が「ここが一番落ち着く」と思える寝床の作り方と、タイプ別のベッド選びのヒントをご紹介します。
読み終わるころには、きっと選ぶ基準が見えてきますよ。
記事の監修者
まず知っておいてほしいのは、寝る場所がコロコロ変わるのは、決して珍しいことではないということ。
正直、これは問題行動でも何でもなくて、わんちゃんなりに「今、一番心地いい場所」を探している証拠なんですよ。
犬はもともと、体調や気温、そのときの気分によって寝る場所を変える生き物です。
個体差はありますが、季節や時間帯で好みが変わる子はとても多いんです。
こうして並べてみると、「なるほど、うちの子はこれかも」と思い当たるものがあるんじゃないでしょうか。
つまり、寝る場所が定まらない=わんちゃんが心から落ち着ける「定位置」がまだ見つかっていない、というサインでもあるんですよね。

では、うちの子が「ここが定位置」と決めてくれる寝床には、どんな条件が必要なのでしょうか。
ポイントは大きく3つあります。
犬は狭くて囲まれた場所を好む子が多いんです。
野生時代の名残で、背後や側面が守られている空間に安心感を覚えるんですよね。
寝る場所が定まらない子には、まずカドラー型(=ふちが高く盛り上がった、囲まれるタイプのベッド)を試してみてほしいです。
橋渡しに、まずは手に取りやすい一台から。
円形のカドラー型で、ふっくらした高めのふちがあごを乗せるのにちょうどいいんです。
丸まって眠るのが好きな子にぴったりで、はじめての「定位置づくり」の入り口としておすすめですよ。
もう少しあたたかさもほしい、という飼い主さんには、こちらも。
ボア素材(=羊毛のようにふんわりもこもこした起毛生地)を使ったカドラータイプ。
前面が低めに設計されているので、足腰に負担をかけずに出入りできるのがうれしいポイントなんです。
意外と見落としがちなのが、ベッドの寝心地そのもの。
今使っているベッドが薄すぎて床の硬さを感じていたり、逆に大きすぎて落ち着かなかったり、、、そんな理由で寝る場所を変えている子も多いんですよ。
うちの子の体をしっかり支えてくれる、厚みのあるクッションを選んであげてくださいね。
厚みのあるふちで包み込まれる安心感がありつつ、底面は滑り止め加工。
動き回ってもベッドがズレにくいので、落ち着いて眠れる子が多いんです。

背もたれに体を預けたい甘えん坊さんには、ソファ型もいいですよ。
背もたれ付きで、あごや体をあずけてゆったりくつろげる形。
ふんわりやわらかなクッションで、寒い季節もあたたかく過ごせます。
人の出入りが多い場所や、テレビの音が大きい場所だと、なかなか熟睡できない子もいます。
ここはうちの子だけの場所、という定位置を用意してあげることが、寝る場所を定めてもらう近道なんですよね。
リビングの隅など、少し落ち着いた場所に置いてあげるのがおすすめです。
物音に敏感だったり、来客が多いと落ち着かない、、、そんな怖がりタイプの子には、すっぽり隠れられる寝床が効果的なことが多いんです。
ドーム型(=屋根まで囲われた、おうちのような形)のハウスベッド。
周囲がやさしく囲まれているので、隠れ家のような安心感があるんです。
水洗いできるので清潔に保ちやすいのも助かりますよね。
「ドーム型はちょっと閉塞感が気になるかも」という子には、こちらの半ドームタイプを。
屋根が半分だけの半密閉型で、包まれ感と開放感のバランスがちょうどいいんです。
出入りしやすい構造なので、シニア犬や小型犬にも使いやすいですよ。

さらに「もぐって寝るのが好き」という子には、こんな一台も。
ベッドの半分が毛布のようにもぐり込める仕様。
中にもぐってあたたかく過ごしたり、上でゆったり寝転んだり、その日の気分で使い分けできるのが楽しいんですよ。
起毛素材(=表面をふんわり毛羽立たせた、やわらか生地)で肌触りもやさしいです。
冒頭でも触れたとおり、夏はひんやりした床、冬はあたたかい場所、というふうに季節で寝る場所を変える子はとても多いんです。
これはむしろ、わんちゃんが上手に体温調整をしている賢い証拠。
だからこそ、季節に合った寝床を用意してあげると、寝る場所がぐっと安定しやすくなりますよ。
夏の暑い時期には、こんな冷感タイプ。
触れるとさらっと涼しい冷感生地を使った夏用ベッド。
通気性がよく熱がこもりにくいので、床のひんやりした場所を探して移動する子も、ここで落ち着いてくれることが多いんです。
枕は取り外して洗えます。

一年を通して使いやすいものがいい、という飼い主さんには、オールシーズン対応のラウンドベッド(=丸い形のベッド)を。
丸みのあるフォルムが体をやさしく包み込み、丸くなって眠るのが好きな子にぴったり。
水洗いできるので、季節を問わず清潔に使えるのが魅力なんですよ。
寝る場所がなかなか定まらない子には、思いきって触り心地のいい上質な素材の一台を用意してあげるのも一つの手です。
「ここは特別に気持ちいい」とわんちゃんが感じてくれれば、自然とそこが定位置になっていくんですよね。
やさしいコットン素材(=天然の綿。
肌ざわりがやわらかく、通気性もいい)を使ったラウンド型。
弾力性に優れたクッションが体をふんわり支えてくれます。
丸洗いできて型崩れしにくいので、長く愛用できる一台です。
リビングに置いてもなじむ、上質感のある寝床。
飼い主さんもうちの子も、どちらも気持ちいいと感じられるベッドこそ、mofuroomが一番大切にしているところなんです。
もこもこの長毛素材を使ったカドラーベッド。
ソファの上に置けば、抜け毛や汚れ対策にもなりつつ、わんちゃん専用のくつろぎスペースになりますよ。
インテリアになじむデザインもうれしいポイント。
最後に、ベッド選びと合わせて試してほしい、ちょっとした工夫をお伝えしますね。
すぐに定位置が決まらなくても、焦らなくて大丈夫。
わんちゃんが自分で「ここがいい」と選ぶまで、じっくり見守ってあげることが何より大事です。
なお、急に寝る場所や寝る姿勢が変わった、寝つきが悪そう、といった様子が続く場合は、体調のサインのこともあります。
気になる場合は、かかりつけの獣医師さんに相談してみてくださいね。
犬の寝る場所が定まらないのは、うちの子が「一番心地いい場所」を一生懸命探している証拠。
決して困った行動ではないんですよね。
大切なのは、包まれる安心感・体に合った寝心地・落ち着ける環境という3つの条件を満たした、うちの子だけの定位置を用意してあげること。
そして、季節や性格に合わせて寝床を選んであげれば、「ここが私の場所」とわんちゃんが自然に決めてくれるはずです。
うちの子がぐっすり眠れる特別な一台を、ぜひゆっくり選んでみてくださいね。
本記事は、認定トリマー・愛玩動物飼養管理士・動物取扱責任者・キャットグルーマーの資格を持つ富崎章子が監修しています。三重県ドッグサロン「pawpad」店長として、トリマー歴20年・犬猫あわせて数千頭のトリミング・ケアの実績に基づき、清掃性・安全性・耐久性まで考慮したペット用品選定のアドバイスを行っています。
富崎 章子
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