
「クレートに入れると鳴いてしまう」「なかなか中で寝てくれない、、、」そんなふうに悩んでいる飼い主さん、実はとても多いんです。
クレートで寝る練習は、無理に閉じ込めるものではなく、うちの子が「ここは安心できる場所」と感じられるように少しずつ慣らしていくことが何より大切。
この記事では、練習がうまくいかない理由から、具体的なステップ、そして練習をぐっとラクにしてくれる寝床の選び方まで、順番にお話ししていきます。
焦らずいきましょうね。
あなたとわんちゃんのペースで大丈夫です。
記事の監修者
クレート(=持ち運びもできる屋根付きの箱型ハウス)で寝てくれない理由の多くは、うちの子にとってそこが「閉じ込められる嫌な場所」になってしまっていることにあります。
でも、本来クレートは犬にとって落ち着ける「隠れ家」になり得る場所なんですよ。
野生時代の名残で、狭くて囲まれた空間に安心を感じる子は多いと言われています。
つまり、練習のゴールは「我慢して入る」ことではなく、「自分から入ってくつろぐ」状態。
ここを目指していきます。
正直、いきなり「さあ寝なさい」と言っても、犬からすれば戸惑うばかりなんですよね。
最初のステップは、クレートの中にやわらかくて気持ちいい寝床を敷いてあげること。
ふかふかの感触があるだけで、「ここは休む場所なんだ」と伝わりやすくなります。
ケージやクレートの中にすっと収まるマットタイプ(=床に敷くフラットな敷物)なら、初めての練習にも取り入れやすいです。

まずご紹介したいのが、こちらの北欧風マット。
厚みのあるクッションが底冷えをやわらげてくれるので、フローリングの冷たさが苦手な子にもぴったり。
ケージの中にもリビングにも置きやすいサイズ感が魅力なんです。
もう少し手頃なものから試したい飼い主さんには、こちらもおすすめ。
ボア(=起毛したふわふわの保温素材)を使った敷物で、お昼寝マットとしても兼用できます。
まずは気軽に「クレート=ふわふわで気持ちいい」の印象づけから始めたいときに便利です。
ここからは、実際の練習の流れを見ていきましょう。
大事なのは、一気に進めずうちの子の様子を見ながら段階を踏むことです。
扉は開けたまま、クレートの中におやつやお気に入りのおもちゃを置いてみてください。
自分から入れたら、たっぷりほめてあげる。
この繰り返しで、「入る=うれしいこと」という結びつきができていきます。
無理に押し込むのは逆効果になりやすいので、あくまで自分の意思で入るのを待つのがコツです。
中でくつろげるようになってきたら、数秒だけ扉を閉めてみます。
落ち着いていられたら、また開けてほめる。
この「短時間」を少しずつ伸ばしていくイメージですね。
このとき、体をやさしく包んでくれる縁付きの寝床があると、安心感が段違いなんですよ。

こちらはカドラー型(=まわりに高い縁があり、あごや体を預けられる形)のベッド。
もこもこの長毛素材が体を包み込んでくれるので、丸まって眠るのが好きな子にしっくりきます。
小型犬の練習用には、こんなコンパクトなタイプも扱いやすいです。
ふかふかの中綿入りで、底面には滑り止め付き。
クレートの中でずれにくいのは、地味だけれど本当に助かるポイントなんです。
日中の練習で落ち着けるようになったら、いよいよ夜の就寝に。
最初は飼い主さんの寝室の近くにクレートを置くと、心細さがやわらぐ子も多いです。
夜のあいだ長く過ごす場所だからこそ、寝床の清潔さも気になりますよね。
全面のカバーが取り外して洗える仕様なので、抜け毛や汚れが気になってもさっと丸洗いできます。
練習期間はとくに、清潔をキープしやすい一枚があると気持ちがラクになります。
同じ練習でも、寝床がその子に合っているかどうかで、慣れるスピードは変わってきます。
ここでは、タイプ別に相性のいい寝床を見ていきましょう。
囲まれた空間で安心する子には、屋根のあるドーム型(=上部が覆われた隠れ家のような形)がよく合います。

周囲がしっかり囲まれているので、外の刺激が気になりやすい子もこもりやすい設計。
保温性が高く、洗えるのも扱いやすいところです。
クレートが少し広めなら、中に入れて「二重の隠れ家」にしてあげる使い方もできます。
暑い季節は、通気性のいい寝床に替えてあげると、クレート内の蒸れ対策になります。

接触冷感(=触れるとひんやり感じる生地)のラウンドベッドで、夏場でもさらっと快適。
エアコンと合わせて使うと、暑がりな子も落ち着いて眠りやすくなります。
冬は、保温力のあるもふもふ素材にチェンジするのがおすすめです。
ふわふわの起毛素材が体を包み、寒い夜もあったか。
S・M・Lの3サイズ展開なので、体格に合わせて選びやすいのもうれしいですね。
年間を通して使いやすい、洗える保温タイプも一つあると心強いです。
裏起毛のクッションで暖かさをキープしつつ、カバーは洗濯OK。
季節の変わり目にも活躍してくれます。
練習が思うように進まなくても、どうか自分を責めないでくださいね。
犬にも個体差があって、慣れるスピードは本当にさまざまなんです。
「昨日はできたのに今日は鳴く」なんて日もあります。
それでも大丈夫。
一歩進んで半歩下がるくらいのつもりで、長い目で見てあげてください。
叱るよりも、できたときにしっかりほめる。
この積み重ねが、クレートを好きな場所に変えていきます。
年齢を重ねた子や、もともと不安を感じやすい子は、環境の変化にゆっくり慣れていくことが多いです。
出入りしやすい低めの縁の寝床を選ぶ、慣れた匂いのついたタオルを添える、といった小さな工夫が支えになります。
もし夜鳴きが長く続いたり、様子が気になる場合は、無理をせずかかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。
犬がクレートで寝る練習は、「安心できる寝床づくり」から始めるのが遠回りのようで一番の近道です。
寝床がひとつ変わるだけで、クレートへの印象ってふっと変わることがあるんですよ。
あなたとわんちゃんにぴったりの一枚を見つけて、心地よい練習時間にしていってくださいね。
本記事は、認定トリマー・愛玩動物飼養管理士・動物取扱責任者・キャットグルーマーの資格を持つ富崎章子が監修しています。三重県ドッグサロン「pawpad」店長として、トリマー歴20年・犬猫あわせて数千頭のトリミング・ケアの実績に基づき、清掃性・安全性・耐久性まで考慮したペット用品選定のアドバイスを行っています。
富崎 章子
MofuRoom(モフルーム)は、ペットベッドに特化した専門通販サイトです。 「かわいいが基準のベッド選び」をコンセプトに、デザイン性と機能性を両立したベッドだけを厳選しています。
一般的なペット用品サイトとは異なり、ペットの睡眠習性を起点に、「素材の安全性」「保温性・通気性」「お手入れのしやすさ」「インテリアとの調和」の4つの基準で全アイテムを評価。
愛猫・愛犬が本当に使ってくれるベッド選びをサポートします。